賃貸住宅のキッチンに多いのが、観音開きの扉。
あの扉にくっついているバー取っ手は、
タオル掛けとしても使えるので便利ですよね。
マンションリフーム研究所スタッフの近藤です。
一方、最近のキッチンは引き出し式が主流です。
タンスのように横長の収納で、観音開きの扉より重いので、開閉するにはある程度の力が必要です。
このように、どんな取っ手を選ぶかによって使い勝手が変わります。
ということで、今日はキッチン収納の取っ手について考えてみましょう。
■バー取っ手(ハンドル取っ手)
バー取っ手とは、扉の前面についた出っ張った取っ手のことです。
最大のメリットは、小さな力で開けられること。
順手でも逆手でも、指先以外でも開けられます。
タオルを掛けられるのも、もちろんメリットの一つですね。
デザイン性が高く、通販等での入手も簡単なので、
プチリフォームを楽しみたい方にもピッタリです。
短所は、出っ張りにホコリが溜まったり、
身体にぶつかる可能性があることです。
(うっかりさんなスタッフは、片手では足りないくらい
太ももをぶつけたことがあるそうです。
■ライン取っ手
扉の上部又は下部全体を凹ませ、そこに指をかけて開閉する取っ手です。
出っ張りが無いので見た目がスッキリしています。
もちろん、うっかり体にぶつけることもありません。
短所は、バー取っ手より重く、順手だけ(又は逆手だけ)でしか使えないので
手首を痛めている方、指先の力が弱い方などには扱いにくいことです。
爪を伸ばしたい方、ネイルアートをしている方など、
指先を使いたくない方も苦労しそうですね。
■まずは使い勝手を確認
使い勝手は、実物を操作してみないとわかりません。
操作性がキッチンの快適度を大きく左右するので、
ショールームなどで実際に試してから選びましょう。
この時、家族全員で試し、
小さなお子さんでも使い勝手の良いタイプを選べば
キッチンでのお手伝いを頼みやすいかもしれませんね。
■タオル掛け
ライン取っ手を選んだ時、困るのがタオルを掛ける場所。
変な場所につけたらスッキリした外観を損なうし、
見た目優先にすれば使い勝手が悪いし…。
衛生面、見た目、使い勝手の全てを満たせるのは
どこでしょう。
家族の身長差を考えると、簡単そうで難しい問題です。