家を建てたりリフォームの新居の完成をきっかけに、
今まで使っていた家具や家電を処分し、
新しく買い揃える人っていますよね。中には、車まで買い替える人もいます。
マンションリフォーム研究所スタッフの近藤です。
これが、当初から資金計画に組み込まれていているのなら何の問題もありません。
しかし、買い替えが原因で予算オーバーになり、その後の暮らしに影響を与えるのは困りますよね。
なぜそんな行動をするのでしょう。それは、心理学でいう「ディドロ効果」が働くからだといわれています。
本来ならば、家族がより幸せになるための家で暮らせるようになるだけでも十分うれしいはずです。
ところが、素敵な新居が手に入ると、今まで気に入っていたはずの家具や家電、雑貨などが色あせて見えます。
「新居にはふさわしくない」と感じ、新居に合わせた水準を求めてしまうんです。
そういえば、髪をバッサリ切ったのをきっかけに行動や性格、服などが変わる人がいますよね。
それもディドロ効果の一例です。「髪が伸びたから切る」のではなく、
「新しい自分になるために髪を切ったり染める」という人は
きっと多いことでしょう。案私もそうかもしれません。。。
そんな日常的な出費ならともかく、家づくりの際にその心理が働いて家具や家電を総入れ替えすると
多額の予算が必要になります。「予算はできるだけ新居に回したいから、家具は買い替えないよ」
と言っていても、新居に住み始めたら愛着ある家具が色あせて見え、新しい家具が欲しくなるかもしれません。
今まで価値があるものや理想とするものを入手した時、その周囲のものを買い替えたり、
それまでの行動が変わって出費が増えたことはありませんか?そんな経験があるなら、家具や家電を買い替えない予定でも
入居後に買い替える可能性は低いとは言えません。もし心当たりがあるなら
念のため、予算取りしておいた方が良いかもしれませんね。